
◎新海苔のポスター出来る
11月に入り、瀬戸内海地区を除き、各地の海苔生産地で新海苔の
生産が始まっています。全国で最も早い新海苔入札会が開かれます。
引き続いて、千葉県、有明海の福岡、佐賀、熊本で相次いで新海苔入札会が開かれます。入札会には、全国の海苔問屋が参加します。新海苔は、初摘みばかりですから、上質品が多く、需要量が多い東京を中心に販売されるものが多いようです。
新海苔のポスターはすでに海苔問屋に納入されています。やがて、全国各地の海苔販売店、すし屋さんの店頭に張り出されることでしょう。多くの方に、全国の産地で生産される、滋味に富んだ新海苔を食べて頂きたいのです。
この新海苔の販売を目前にして、頭を抱えている地区があります。
それは、福島県で焼海苔や味付け海苔を製造販売している海苔加工業者です。3月11日の福島原子力発電所事故以来、地震被災による海苔加工工場の被害を受けて、この8ヶ月の間に何とか製造できるように再建したものの、会社の所在地が福島県であることを理由に、商品を作ってもなかなか買ってもらえないことです。
福島県では、松ヶ浦という地区で青海苔と自家消費分程度の海苔生産を行なっていますが、今年度はすべて生産を取り止めています。もともと、福島県内の地元海苔加工企業は、宮城県や瀬戸内海、九州有明海で生産された海苔を原料に商品を製造しているのがほとんどです。
しかし、福島の海苔加工業者が「今後の企業の存続にまで影響するのではないか・・・」と悩んでいることは、「会社の住所が福島県と書いているだけで、買ってもらえない状態である」ということである。
原料海苔のほとんどが、他県の産物で、商品化する場合、原料そのもは一切外気に触れることが無いにも係らず、本社所在地が福島県であるということだけで、消費者に買ってもらえないという、理不尽さに悩んでいるのが実状です。
なんとも切ない思いで一杯です。何とかして、この利不順な消費状況を解消しなければならないと、知恵を絞っているところでもあります。福島県内の海苔加工業者が、商品の表面に「原料は○○県産」ですという証紙を張って消費者に信頼されるかどうか、思い悩んでいます。
新海苔シーズンを迎えて、福島県の地元海苔加工業者が思い悩んでいる姿を想像するだけでも、気が重くなります。 |