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海苔巻きいろいろ

清武泰子(きよたけ やすこ)先生

叶H品産業情報センターで実施している「絵巻海苔」キャラバンで、巻き方指導してもらう
管理栄養士・清武先生。
海苔を使った一品料理やその他の料理について味のコメントだけでなく栄養学的知見から紹介。

 
201112.05発


3月11日に起きた東日本大震災で皆様同様、大変なショックを受けた私ですが、あれから8ヶ月・・・。被災者の方々はまだまだ苦しみの中にありながらも、復興に向けた取り組みの伝えられる事が多くなってきました。遠い九州の地にいてニュース等で一部しか知る由もありませんが、まだ復興への道のりは長く厳しいものだろうとお察し致します。
 そんな状況の中、政府の右往左往振りには本当に落胆しました。全てが“想定外”の出来事なのでしょうが、「もっと早くどうにかならないのだろうか。一体何をやっているんだ!」と言いたくもなります。日本は今後、どうなっていくのでしょうか?私達大人は、次の世代に良い社会を残せるのでしょうか・・・。

さて、新海苔の季節です。新海苔を使って絵巻すしを作るイベントもまもなく始まります。美味しい海苔を使って少しでも普及につながるよう頑張っていきます。被災地にある海苔産地が少しでも早く復興する事を願って・・・。

 
2011.05.18発


本当に久しぶりとなりました。言い訳をするつもりではありませんが、絵巻すしの仕事はその間、色々な所で色々な方を対象にやっておりまして、その中で良き出会いもありました。この「ひとこと」にご紹介できる「イイ話」もありました。しかし、3月11日に起きた東日本大震災は私にとってもショックで「イイ話」は吹っ飛んでしまいました。
震災以来、テレビや新聞の報道に涙の出ない日はありません。同じ日本でこんな災害が起きているというのに、遠く離れた福岡では停電したり、水が出なくなったりというような事もなく、何も変わらない日常があって、現実感がないというか、信じられないような、申し訳ないような・・・・・。様々な感情が湧きました。その後続く原発問題。日本の科学技術は世界でもトップクラスと信じていた私は、「なす術はない」時が人間にあるのかと無力さを思い知りました。人間の非力さを感じましたし、私達の生活は砂の上に建っているようなものかとも思いました。
一瞬の大津波が家族を奪い、住んでいた家や田畑もなくす・・・・・。いつもと変わらぬ朝を過ごし、学校へ職場へと出かけて行ったのに、その日のうちに親が子を亡くし、子が親を亡くし、夫や妻を亡くし・・・・・。こんな起きてはならない事が起きてしまう事もあるのだとつくづく思いました。
震災から2ヶ月が過ぎ、TV等では復興に向け明るい話題も聞かれるようになりましたが、まだまだ希望を見出せず、苦しい中におられる方々がどれほど沢山いらっしゃる事でしょう。復興への道は遅く、厳しいものとなるでしょう。この福岡で私達はできる事を考え、実践しながら亡くなった方々のご冥福を祈ります。そして、被害に遭われた方々、ご家族を亡くされた方々、今はまだ、前を向いて歩けなくても無理をせず、どうか生きていて下さい。

海苔を基本に食生活や栄養のことを考えていく「ひとこと」ではありますが、震災で宮城の海苔漁場も大変な状況にあります。復興への道がいかに厳しいか私の想像以上でありましょうが、きっと立ち直って下さることを願い、信じて今回はペンを置きます。
 
2011.04.01発

 前回から、あーっという間に夏を通り過ぎ、冬になってしまいました・・・。
あんなに暑い暑い異常気象の夏だったのに、毎年夏バテがお約束の私が結構元気でした。3ヶ月に及ぶ改築の疲れと夏バテが相まって、ひどい体調になるだろうと周りも本人も覚悟していたのですが、終わってみれば「あれっ?」という感じでした。「一体何故?」と色々考えてみました。「一体何が良かったのか?」と。

前回の“ひとこと”の終わりにもちょっと触れましたが、仮設台所で料理も満足に出来ない状態の中、「福岡のり」のモニターになり、たくさんの美味しい海苔が試食用に送られてきました。「有難や・・・。」私は「福岡のり」を毎日毎日たくさん食べたのであります。
甘味のあるこんなに美味しい口溶けの良い海苔は中々近くでは手に入らないし、何せその美味しさのお陰で朝になると「さあ、海苔でご飯を食べようか」となるのです。

モニターになった以上、色々な食べ方にチャレンジしなくてはならなかったのでしょうが、私はとにかくご飯にのっけて食べる、お腹が空いたらそのままおやつとして食べる、封を切ったら湿気で縮まないよう全部食べる―と何の工夫もせず食べました。
1日に全形2枚を食べればビタミンAやB1、B2、は充足すると言われていますが、私は1食で全形2枚は食べていた気がするから、やっぱり私がこの夏元気だったのは、“海苔”のお陰だったのでは?!
農耕民族の夫の作る野菜をかなり食べても便秘がちでしたが、海苔をたくさん食べていると、ずーっと便秘知らずでしたしね・・・。今さらながら海苔の成分を確認すると、たんぱく質、カルシウム、ビタミン、ミネラル、食物繊維・・・・。海の恵みがギュっ詰まっている食品だと再認識します。自分の体でこんなにその凄さ感じる事が出来るなんてね!海苔、凄いぞ!!

現代の食事は多様化して、好きな物を自由に食べる事の出来る時代だから、朝ご飯はご飯、みそ汁、欠かさず海苔―なんて和食一筋の形が崩れてきています。ご飯にみそ汁の朝食を守り続けている私でも、納豆、焼魚、卵、おひたし等、他におかずがあると、こんなに海苔をたくさん食べる機会は無かったように思います。不便な仮設台所でご飯、みそ汁が精一杯の食卓に海苔は助っ人的存在、故に大量に食べた結果、元気だった・・・としか考えられません。やっぱり海苔は凄い!!皆さんも海苔をたくさん召し上がって、その凄さを実感して頂きたいです。

 さて、11/3〜11/7は、佐賀バルーンフェスタ会場において、こちらは“佐賀海苔”普及のために手巻き寿司、絵巻寿司等の教室を連日行いました。たくさんの方々とふれあい、直接、海苔の感想を伺う良い機会でした。どなたも焼海苔を口に入れた瞬間「甘い!!美味しい!」と声を上げていました。中でもまだベビーカーに乗っているような幼い子供達が「もっと!もっと!」とおかわりを欲しがる姿は嬉しかったなぁ。会場では味見をして美味しかったから50枚、100枚と買っていかれる方や新海苔を今かと待ちわびている方もおり、本当に嬉しく思いました。こうして海苔が、日本の食文化が子や孫へと伝承されていって欲しいものです。皆さん、1枚でも多くの海苔を食べて下さいね。私みたいに驚きの変化があるかも〜!

 
清武泰子のひとこと過去ログはこちら>>
 
ここ数年、食に起因する病気がすごく増えている。
糖尿病や高血圧など、生活習慣が原因といわれているものだ。
そのひとつひとつは大した事はなくても、2つ3つと複合して命を落とすメタボリックシンドロームというものも新聞やテレビでよく耳にするようになった。しかも小学生のような幼い子供達からすでにその兆候が現れているという。食べたくても物がなかった戦後から約60年。

食べたい物が何でも食べられる
豊かな時代になったのに・・・。
私達は、子供達は、何をどの位
食べたら健康でいられるのでしょう?
少しずつ考えてみませんか?

                  (続)
 
 
アイディア料理に掲載している海苔レシピについて、栄養面などから
清武先生にコメントを頂いています。
是非参考になさって美味しい海苔料理を作ってください!