海苔ジャーナル設立の趣旨−「海苔」は日本古来の海産自然食品で、その中に含まれている多くの成分は食品の中でも他に例を
見ないものです。
しかし、今日までに高度経済成長の中で発達した食品加工技術によって作り出された多くの食品、貿易の拡大によって輸入されるあらゆる食品は、わが国の食生活の中に「飽食の時代」を生み出しました。こうした時代に対応するため、加工食品の販売市場は細分化され、食生活の多様化という新しいニーズが創造されました。
このような食生活の大きな変革の中で、海苔を始め、わが国特有の伝承食品である多くの乾物食品が、日常の「食卓」に上る回数が少なくなり、需要の減退傾向を見せ始めています。
これは、乾物食品産業そのものの存続を危うくするものです。古来からの食生活の知恵として、人間の体の健康維持に欠かせない食品に選ばれ食されてきたこれら「乾物食品」を今一度見直し、ボトム・アップを図る必要があることを痛感しています。
その一環として、海苔産業の実状に焦点を当てながら、「海苔」という食品の普及拡大のため、食品産業界全体の中で海苔産業界がどのような位置にあるのかを確認しながら、海苔産業界内部の「際(きわ)」を越えた情報を共有し関係業界や消費者に対して、海苔の正しい情報を発信することによって、今後の発展の道を拡げることに努めたいとの願いを込めて創立しました。
海苔ジャーナル最終更新2008.04.15
2008.04.15・「業界の情報」更新しました。
2007.08.06・当社の関連企業が運営する海苔のショッピング サイト(ノリの通販)「海苔セレクトショップ」がオープンしました!!
【業界の情報】
◎山口、地元スーパーで海苔PR販売
山口県漁協は3月16日、宇部、山陽小野田地区で採れた海苔を地元スーパーマーケット「フジグラン宇部」でPR販売するため「宇部美祢地域むら・まち交流フェア」に参加しました。同イベントは、地域における地産地消に係る活動を推進するため県や生産者団体、流通販売業者等で組織された「宇部・美祢地域地産・地消推進協議会」や「美祢地域食と緑と水の県民フォーラム実行委員会」主催で行われました。当日は午前9時から、地域農林水産加工品等の産地紹介や展示即売の他、竹細工や押し花など簡単な工作体験コーナーが催され、多くの来場者がブース前に立ち寄っていました。
同漁協では、海苔が出来るまでの写真を展示し、焼海苔やバラ海苔などを販売しました。バラ海苔を売っている横では、他グループが手作り味噌の販売を行っており、その味噌汁の試食品に合わせて黒バラ海苔を試食してもらったところ、美味しさが伝わったようで"良い組み合わせ"で完売しました。
また、宇部岬や新宇部支店女性部もイベントに参加し地元で採れたタ飯や魚の加工品等を販売し盛況でした。同漁協では、今後も同県が進める地産地消イベントと連携し積極的に参加していきたいとのこと。
【干潟のつぶやき】
◎来年の恵方は「南南東」です
全国で新海苔の生産が始まった。
今年の出来具合は、ほぼ平年並みで推移しているようだ。
暑さ続きで、全国的に海苔養殖はやや出遅れたが、急速な寒気の訪れで、水温もほぼ適温になり、海苔芽の育ちも順調で、昨年より出来の良いスタートになっている。
ただ、西日本地区は雨量が少なく、海苔に必要な海水中の栄養塩(主に窒素量)が何時まで維持できるのか、やや心配のようである。しかし、今生産されている海苔は、「色良く、味良し」といったものが多いようだ。
ところで、海苔の需要に眼を向けると、かつてのような家庭需要は少なくなっている。海苔業界では、2月3日の節分に「恵方に向かって巻すしの丸かぶりをして、新年の幸運を呼び込みましょう」と、家庭需要の増加を呼びかけている。昨今は、すし屋さんもコンビニエンス・ストアも「恵方巻」を売り出して、家庭でのイベントとして楽しんでもらおうという売り方をしている。
海苔の業界にとっては、ありがたい需要喚起である。しかし、こうした需要喚起にも関わらず、年間を通した家庭での需要が今一つ伸びない。農家も米食の普及が今一つで、ごはん食の普及に力を入れている。「ごはんと海苔」は和食の定番である。海苔は、野菜や魚のような副食の惣菜ではなく、副惣菜の存在である。包む、焼く、巻く、振りかける、煮る、揚げる−と料理の素材としては多様性を持っている。健康に必要な微量成分は多く含まれている。そこのところをもう少し理解して貰い、食生活に潤いを持たせて欲しい−というのも海苔業界の願いである。
来年の恵方は「南南東」である。海苔業界も需要拡大の願いを込めて「恵方巻の丸かぶり」で、業界の幸運を願わなければならないようだ。
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